研修医・大学院一体型がん専門博士養成コース
天草地域医療センター 外科・医員
北村 文優(熊本大学) 医師
私は、2022(令和4)年度に、熊本大学の「研修医・大学院一体型がん専門博士養成コース」を修了しました。
私は、学生時代より消化器外科医を志すようになり、2015年に熊本大学消化器外科教室へ入局いたしました。多くのがん患者様の臨床に携わる中で、治療が困難な症例が多く存在することを知り、より深くがん診療を学ぶ必要があると感じておりました。そこで大学院進学を決意し、がん専門博士養成コースに入学しました。私な消化器癌のなかでも膵癌に関する基礎研究を行い、膵癌の産生する乳酸が癌免疫微小環境に及ぼす影響に関して研究を行い、学位を取得させていただきました。
私は、コース在学中に「がん治療認定医」「消化器外科専門医」「消化器がん外科治療認定医」「消化器病専門医」の資格を取得しました。コース在学中は専門分野外の癌種に関しても学習する機会を得ることができ、より幅広い視点での知識を得ることができました。 現在、私は天草地域医療センターに勤務しております。地域医療においてもがん治療は非常に重要であり、より積極的に知識のアップデートを行うことが重要と感じます。今後は、本プログラムで学んだように自ら積極的に最新の知見を取り入れ努力していき、がん診療の発展に貢献できるよう取り組んでまいります。
(2024(令和6)年8月掲載)