次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

久留米大学 がん看護分野・CNS養成コース  令和元年度修了者

現職 北九州市立医療センター 看護部・緩和ケア担当課長

太郎良 純香(久留米大学) 看護師

私は、2019(令和元)年度に、久留米大学の「がん看護分野 CNSコース」を修了しました。

私は、がん性疼痛看護認定看護師として、患者と関わる中で、全人的苦痛の緩和やその基本となるケアリングの大切さについて、学ばせていただく多くの機会がありました。難渋する事例については、科学的根拠や看護理論をもとに、現象を捉えることの重要性について痛感しており、より確かなものにしたいと思いました。また、貴重な経験を言語化する力、問題解決する力を身につけることが、認定看護師としての役割の遂行となり、最善のケアのための倫理調整、多職種との協働・連携における調整、教育の推進へと活動をより拡充できるのではないかと考え、がん看護専門看護師の資格取得を目指すことを決めました。

大学院でのカリキュラムにおいて、特に実習では、事象を丁寧に捉え、患者・家族の反応の意味に目を向けることの大切さやがん看護専門看護師の俯瞰的、包括的な思考、個々のケースに合わせた意図的な介入の重要性について学ぶことができました。医療者に対しても相手を尊重して謙虚な態度で信頼関係を構築していくがん看護専門看護師のあり様についても学ぶことができました。

現在、私は緩和ケアセンタージェネラルマネージャーとして、組織横断的に活動をしています。今後、大学院(がんプロコース)での学びを生かし、自施設や地域における、全病期のがんを患う患者のケアに還元できるよう研鑽していきたいと思います。

(2020(令和2)年8月掲載)

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