次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

九州大学・放射線腫瘍専門医養成コース 平成24年度修了者

現職 九州大学病院放射線科・医師

浅井 佳央里(九州大学) 医師

私は、2012(平成24)年度に、九州大学の「放射線腫瘍専門医養成コース」を修了しました。

私は、癌治療の中でも根治治療から緩和的治療まで癌診療の全てのフェーズで治療選択肢となり、また低侵襲であることから高齢者あるいは合併症を抱えた患者さんにも広く適応可能な放射線治療に魅力を感じ、放射線治療医を志しました。「放射線腫瘍専門医養成コース」では、癌診療の臨床・研究をスタートし、永続的に継続・発展させていくための基盤となる知識を包括的に学ぶことが出来ます。がん診療は「チームプレイ」ですので、自分の専門としている領域の癌診療の中での位置づけを知り、専門領域以外の最新の知見についても学ぶことが出来た事は、癌に携わる医師として非常に貴重な経験で、おそらく「がんプロ養成プラン」のような系統的かつ横断的なシステムの中だからこそ得られたものではないかと思います。

現在、私は九州大学病院放射線科にて、放射線治療専門医として臨床、研究に携わっています。放射線照射技術は私が放射線治療医となってからの10年でも飛躍的に発展し、高精度な放射線治療がより簡便に施行可能となっています。癌の生物学を踏まえた、放射線治療の最適なタイミング、薬剤との組み合わせ、線量/分割法がより問われていると感じています。このような課題を解明し、癌診療の進歩に少しでも貢献できるよう、力を尽くしたいと考えています。

(2019(令和元)年6月掲載)

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