次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

九州大学・高度先端臨床腫瘍学コース 平成28年度修了者

現職 北九州市立医療センター呼吸器内科・部長

土屋 裕子(九州大学) 医師

私は、2016(平成28)年度の「高度先端臨床腫瘍学コース」を修了しました。

私は、呼吸器内科医として、主に肺がんの診療を行っていますが、治験などに携わる中で、他のがん種に関しても勉強をすることで、がん全般に関する理解をより深めたいと考えました。がん薬物療法は免疫療法の登場等、多様化しており、専門分野外の理解も大変重要だと考えております。がんプロコースの講義では、各がん腫のオピニオンリーダーの先生方が講義を担当して下さり、新たな知識の習得や整理に、大変有意義でした。講義だけではなく、基礎研究を3年半行う機会もいただきました。これまでイメージが湧きにくかった実験を自分で行い、結果をまとめていくことで、癌の基礎に関する理解が深まり、臨床に従事していく上でも、これまでとは見方が変わったように思います。また、「日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医」も取得し、九州大学病院では外来化学療法室勤務中、がん薬物療法のレジメン審査に携わるなど、本コースで学んだことを大いに生かせたと思います。

現在、私はがん診療拠点病院である北九州市立医療センターで勤務しております。肺癌の臨床をしていく中で、今後、がんプロでの経験を生かしていきたいと思っております。

(2018(平成30)年10月掲載)

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