次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

福岡大学・ライフステージに応じたがん専門医療人育成コース 令和4年度修了者

現職 福岡大学医学部 産科婦人科学講座・助教

平川 豊文(福岡大学) 医師

私は、2018(平成30年)年度に、福岡大学の「ライフステージに応じたがん専門医療人育成コース」に入学しました。

私は、産婦人科医として日々女性特有の悪性腫瘍の診断・治療を行なっていく中で、若年から高齢者、さらには妊婦に至るまで実にさまざまなライフステージごとのがん患者と接する機会があり、その関わり方の重要性を感じていました。そこで幅広い視点から診療にあたれるようになりたいという思いから、本コースを履修させて頂きました。さらに、近年増加傾向である卵巣癌について早期発見・治療ができないかを考えるにあたり、その前癌病変とも位置付けられる子宮内膜症に着目し、大学院で間葉系幹細胞を用いた新たな治療戦略をテーマに基礎研究を行いました。私は本コース在籍中に、「日本産科婦人科学会 産婦人科専門医」「日本周産期新生児学会 周産期専門医」の資格を取得しました。特に産婦人科専門医試験の腫瘍分野では幅広い悪性腫瘍の知識が問われ、本コースでの研修会やeラーニングでの講義は大変役に立ちました。

現在私は、大学で基礎研究を行うとともに、外来や手術、化学療法などの診療に従事し、論文発表や学会発表など学術活動を積極的に行っています。本コースで学んだことを生かして、今後も患者それぞれの立場に立った全人的な医療を心がけて、日々精進してまいりたいと思います。

(2023(令和5)年8月掲載)

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