次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

福岡大学・がん専門医療人指導者コース 平成28年度修了者

現職 国家公務員共済組合連合会 浜の町病院・医長

前原 都(福岡大学) 医師

私は2016(平成28)年度に、福岡大学の「がん専門医療人指導者コース」を修了しました。

私は産婦人科でおもに婦人科腫瘍を専門として、がん患者さんの初回手術から化学療法、そして緩和医療への移行期までの診療に携わっていました。がんプロへ入ったきっかけは、上司からのすすめもありましたが、がん診療に携わるものとしてさまざまな領域のがんや治療の知識を習得し、oncologistとして幅広い視野をもつことができると考えたからです。 日中はがん診療に携わり、夜間休日にe-learningを受講し、がんの基礎や緩和ケア、統計学まで学ぶことができ非常に有意義でした。また、同じがんプロに所属する診療科の異なる先生方とも交流ができ、診療科の垣根をこえてがん診療を行うことができました。 臨床研究では、抗がん剤の副作用である嘔気・嘔吐に焦点をあてて、制吐剤について研究し学位論文にまとめました。

現在は、日々がん患者さんの手術や化学療法などの診療に従事し、学会発表など学術活動も積極的に行っています。2020年には、念願の婦人科腫瘍専門医を取得することができました。 癌治療は、分子標的薬や免疫抑制剤など新薬が次々と開発されており、常に最新の知見の勉強が求められますが、患者さんには有効な治療の選択肢が増えつつあり、非常に興味深い分野だと思います。 今後も研鑽をつみ、一人でも多くのがん患者さんを救えるよう、努力していきたいと思います。

(2020(令和2)年8月掲載)

top