次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

久留米大学・がん化学療法・薬物療法専門医養成コース 平成30年度修了者

現職 久留米大学病院がん集学治療センター・助教

長主 祥子(久留米大学) 医師

私は、2018(平成30)年度に久留米大学大学院博士課程個別最適医療系がん化学療法・薬物療法専門医養成コースを修了しました。

2008年4月から2010年3月までの期間、久留米大学病院にて初期臨床研修を行いました。初期研修中、消化器、呼吸器、婦人科などにおいて癌診療に携わることが多く、腫瘍学・化学療法に深く興味を持ちました。その後、外科に入局し、術後の化学療法や切除不能症例に対する治療など多岐にわたり経験することとなりました。しかし、化学療法についての基本的な知識(薬物の特性、有害事象、治療背景など)が全く分からず、しかも勉強の仕方も分からないまま、上級医に指導を受けつつ日々の診療にあたるのが精一杯な状態でした。術後化学療法や残された時間が限られた進行癌患者に対する化学療法を行うことは、非常に責任のある行為で、中途半端な知識で治療を行うことは、患者や家族にとってデメリットになるため、根拠に基づいた標準治療をしっかり学びたいと感じるようになりました。そこで、がんプロフェッショナル養成プランのもと、大学院で勉強をしたいと考えるようになりました。

がんプロコースでは、基礎的な薬理学や臨床腫瘍学、医学統計学などに加え、がん集学治療センターおよび各科ローテート(血液内科・呼吸器内科・乳腺外科)を研修しました。これまで経験できなかった癌種の治療に携わることができ、大変充実したものとなりました。

現在、2018年にがん薬物療法専門医を取得し、久留米大学病院のがん集学治療センターに所属しております。今後はがんプロコースで経験したことを十分に生かし、がん診療に関わっていきたいです。

(2018(平成30)年8月掲載)

top