次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

熊本大学・研修医・大学院一体型がん専門博士養成コース 令和3年度修了者

現職 国立病院機構 熊本医療センター・外科

野元 大地(熊本大学) 医師

私は、2021(令和3)年度に、熊本大学の「研修医・大学院一体型がん専門博士養成コース」を修了しました。

私は、初期臨床研修から消化器癌について興味を持つようになり、2015年に熊本大学消化器外科教室に入局しました。日々、消化器癌に対する集学的治療を行う中で、現在の治療の限界を感じる機会も多くあり、癌の発生・進展メカニズムについて分子学的機序から勉強したいと考えるようになり、大学院のがん専門博士養成コースに進学しました。私は食道癌について基礎研究・臨床研究を行い、食道扁平上皮癌進展にFusobacterium nucleatumという細菌が関与する分子学的メカニズムについての研究で学位を取得させて頂きました。コース在学中には、「がん治療認定医」、「消化器外科専門医」、「消化器がん外科治療認定医」、「消化器病専門医」の資格を取得しました。コースの講義では専門の消化器癌の他に、他臓器の癌についても各専門科の先生方から最先端の治療内容について学ぶことができ、専門医取得にあたり大変プラスになりました。

現在、私は国立病院機構 熊本医療センター 外科に勤務し、消化器の良性・悪性疾患の診療に従事しています。大学院での研究を経験することで、日々の臨床の中でも、癌に対して様々な角度から考えることができるようになり、視野が広がったように感じます。今後の消化器癌の医療に少しでも貢献できるように、臨床・研究の両面からアプローチを続けていきたいと思います。

(2022(令和4)年9月掲載)

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