次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

長崎大学・がん看護専門看護師養成コース 平成23年度修了者

現職 長崎大学病院 緩和ケアセンター・看護師

森下 暁(長崎大学) 看護師

私は、2011(平成23)年度に長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の「がん看護専門看護師養成コース」を修了しました。

それまで呼吸器外科・内科病棟で勤務しており、主に肺がんの患者さんを担当しておりました。徐々に低下していく呼吸機能、今までと同じように活動できなくなる生活の中で、「息が苦しい」と恐怖を感じながら過ごしている患者さんやそれを近くでみている家族を担当する中で、できる看護を深めたいと思い、入学いたしました。

がんプロコースでは、看護の基本的概念について最初から振り返り、その応用に向けた枠組みを考えることからはじめました。表在している問題だけでなく、問題の本質を的確にとらえることにつながったと思います。実際に活躍されているがん看護専門看護師の方の話をきく機会も多く、課題への対処方法について学ぶことができました。

現在は、長崎大学病院で緩和ケアチーム専従看護師をしております。支持療法といわれる緩和ケアの普及および生活に視点を向けた意思決定支援に努めております。患者さんが何を望み、どこでどのように過ごしたいのかなど、早期から支援を行うようにしています。自宅の環境、薬剤調整、生活状況、まわりの支援状況や福祉の状況など様々な視点を、多職種で相談し協働しています。

がんプロコースで、がん看護専門看護師として活動する基盤となる学びを得られたことは、大変有意義なことでした。今後もこの学びをより発展できるよう努めていきます。

(2018(平成30)年7月掲載)

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