次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

琉球大学・放射線診断治療学専攻 平成27年度修了者

現職 琉球大学医学部附属病院放射線部(博士課程)

金城 優志(琉球大学) 医学物理士

私は、平成27年度に琉球大学大学院の医学研究科医科学専攻を修了し、現在は博士課程に在籍しております。

大学生時代は、琉球大学の理学部で物理学を専攻しておりました。大学3年次に大学院への進学を決めておりましたが、より実用的な研究がしたいと考えるようになりました。4年次に指導教員へ相談したところ、本大学の医学研究科に医学物理学を学べる講座を紹介され、物理学の知識を持った医療従事者(医学物理士)が必要とされていることを知り、入学を決めました。

CTの画像再構成や、強度変調放射線治療(IMRT)、MRIのアーチファクトの低減など、特に放射線医学においては物理学の知識が不可欠な時代となってきております。また、放射線診断・治療の多様化に伴い放射線技師の業務が増加傾向となっております。よって、純粋な理工系出身の医療従事者の需要というのは放射線医学に関わらずより必要とされてくると考えております。

本講座では、九州大学が主幹となっている「がん専門医療人材養成プラン(がんプロ)」に参画されておりましたが、大学院の授業は他講座に関する内容が多くの割合を占めておりました。そこで理学部出身であり医学的な知識に乏しい私は、がんプロのe-learningを利用し、空いた時間等を利用して効率的に勉強することが出来ました。

近年では技術の発達により、高精度放射線治療を受ける事が出来、医学と物理学の知識がある医学物理士は今後より重要視されると思います。沖縄県内では、まだまだ医学物理士として勤務している方は少ないため、博士課程卒業後は医学物理士として県内の放射線治療に貢献出来たらと考えております。

(2018(平成30)年10月掲載)

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