次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

九州大学 がん専門臨床検査技師コース  平成31年度修了者

現職 東京大学医学部附属病院 臨床検査技師

中司 成(九州大学) 臨床検査技師

私は、2019(平成31)年度に、九州大学大学院医学系学府保健学専攻修士前期課程の「がん専門臨床検査技師コース」を修了しました。

私は、4年生の卒業研究でがん細胞の形態学的特徴について研究しており、がん細胞に興味があったため本コースに入学しました。本コースでは実際に目に見える部分ではなく、タンパク発現など目には見えない部分についても研究を行いました。本コースに入学する前までは、がん細胞の特徴を学んで終わりでしたが入学後はなぜそのような特徴になるのか研究し様々な方と意見交換することによって、知識を深め見聞を広げることができました。

私は、培養細胞を用いて治療薬に対するがん細胞の特徴について研究しました。治療薬への曝露細胞と非曝露細胞の細胞周期抑制タンパクの発現様式や核形態の特徴について調べました。実際に生きている細胞を用いているので順調に進まないことも多かったですが、このコースに入学しなければ経験できなかったのではないかと今では自分の貴重な財産になっております。

現在、私は病理部門で日々業務に励んでおります。主な業務としては、薄切や染色、病理解剖などを行っております。また、病理部門では新たな免疫染色が増えたり、近年では遺伝子検査も発達してきております。しかし、まだまだ試行錯誤の段階です。今後実際にプロコール作成となった場合にこのコースで学んだことや経験を活かし、様々な方々と意見を交え将来の医療に貢献していきたいと思っております。

(2020(令和2)年9月掲載)

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