次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

九州大学・先端医用量子線技術科学コース 令和3年度修了者

現職 愛媛県立中央病院 放射線部・診療放射線技師

森山 和俊(九州大学) 診療放射線技師

私は、2021(令和3)年度に、九州大学大学院の先端医用量子線技術科学コースを修了しました。

私が放射線治療について学びたいと感じたのは,大学時代の実習や講義を通して放射線治療と患者の関係に関心を持ったためです。そこで、学会参加や論文投稿といった研究活動が活発で、多職種、他大学とも積極的に交流を持つ九州大学大学院に進学しました。

在籍中における研究テーマは、機械学習を用いて転移性脳腫瘍の原発巣を推定するというものでした。本研究を行う過程で、指導教員だけでなく留学生も含めた多くの方々の力を借りることで、論文投稿の段階まで進めることができました。また、学会発表をさせていただく機会も多く、国内だけでなく海外の学会でも発表させていただきました。

本コースでは、臨床現場や他大学、多職種の先生方から講義をしていただく機会も多くありました。その中で各分野のトピックスや将来の展望などを専門家の方から学び、知見を深めることができました。そして、これらの教育プログラムでの経験を通して最終的に医学物理士認定試験に合格することができました。 また、本コースでの2年間を通して、がんに関して理解を深めるだけでなく、指導教員や留学生、各分野の専門家など多くの方々と関わりを持つことができました。これは、本コースでなければできなかった経験であり、私の人生における大きな財産になりました。

現在、私は愛媛県立中央病院で診療放射線技師として一般撮影を中心にいくつかのモダリティ業務に携わっています。当院は800床を超える病院で愛媛県内でも非常に重要な役割を担っています。ですので、将来的には放射線治療に携わり県民の皆様に最適な放射線治療を提供することができるよう、今はしっかりと診療放射線技師としての基礎を固めていきたいと考えています。

(2022(令和4)年9月掲載)

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