ゲノム医療研究者養成コース
大分大学医学部 消化器・小児外科 特任助教
青山 佳正(大分大学) 医師
私は、2024年(令和6)年度に、大分大学の「ゲノム医療研究者養成コース」を修了しました。2021年に大分大学大学院医学系研究科博士課程へ進学すると同時に本コースの履修を開始しました。所属する消化器・小児外科学講座では、低侵襲治療に関する研究に取り組んでおり、その一環として「AI情報支援内視鏡外科手術システムの開発」の研究に携わって参りました。これは消化器がん手術における術中合併症を回避するための重要なランドマークをAIがリアルタイムに教示するナビゲーションシステムの構築に関する研究です。がんプロコースでは、研究成果を発表する機会として、学会発表のため出張支援を受け、多くの発表の機会に恵まれました。また研究成果を論文化することができ、目標であった医学博士を取得することもできました。
私は、コース在籍中に「食道科認定医」「消化器外科指導医」の資格を取得し、消化器がんの診療の診療に必要な専門知識を深めることができました。 現在、私は大分大学医学部附属病院の消化器外科医として、主に消化器がんの外科治療に従事しております。今後の目標は、これまでの研究成果の社会実装を目指し、患者さんのために役に立てるよう、さらなる研究と実績を積み重ねていく所存です。

(2025(令和7)年8月掲載)