次世代の九州がんプロ養成プラン

修了者の声VOICE

久留米大学・がん看護専門看護師教育課程 平成24年度修了者

現職 久留米大学病院 婦人科・がん集学・各科共有レディースフロア病棟・看護師

副枝 恵美(久留米大学) 看護師

私は2012(平成24)年に久留米大学の「がん看護専門看護師教育課程」を修了しました。

臨床の中で終末期の患者が様々な苦痛を抱えたまま亡くなっていく場面に遭遇した際、自分の無力さを痛感しもっとがん看護の知識や技術を習得し患者の苦痛を軽減したい、看護を極めたいという思いから入学しました。

入学後は、自らの看護を振り返る日々でした。受け身の学びではなく自分の考えを述べる機会が多く、ディスカッションによって新たな思考を獲得していきました。学問としての看護について多角的視点から捉える、論理的思考を身に付けるなどによって専門看護師としての思考に近づいていきました。

現在私は、婦人科・がん集学・各科共有レディースフロア病棟でしっかりと患者と向き合うことを大切にし、患者が生きていくことを支える役割を担いながら働いています。患者の気がかりや苦痛に対して対応を希望する方を中心に、入院時にがん看護面談を行っています。患者の抱える課題を明確化し、多職種連携によるチーム医療を推進しながらリアルタイムに対応することで、気がかりや苦痛が早期に軽減しています。また、家族への支援も行っており、患者が安心して治療に専念できる環境を整えています。がん看護に関する看護師教育を院内院外で行ったり、スタッフの身近にいる相談者としての役割を担っています。

今後は、治療期から緩和ケア中心の治療へのシームレスな支援ができるように、患者が地域に戻った後も地域のリソースとなり相談に応じるなど、地域の医療者との連携ができるような仕組みづくりを行い、緩和困難な症状への対応や多職種の医療者に対する教育など専門的緩和ケアを実施してきたいです。

(2018(平成30)年8月掲載)

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