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修了者の声

医師向け

大分大学・ゲノム医療研究者養成コース 平成30年度修了者
現職 国家公務員共済組合連合会 新別府病院 呼吸器外科
橋本 崇史 医師

私は、2018(平成30)年度に、大分大学の「ゲノム医療研究者養成コース(博士課程)」を修了しました。

 

私は呼吸器外科医として勤務しており、大学院に入る前から分子標的薬に触れる機会はあったのですが、セミナーなどで学ぶ内容に終始し、実際に教科書や論文で調べる機会は殆どなかったため、知識が浅かったです。2012年より、当講座の杉尾賢二先生にご指導を受けるようになりました。杉尾先生は臨床だけでなく、基礎研究にも精通しており、指導を通して大きく影響を受け、その中でも分子標的治療に深く興味が湧きました。それまで臨床ばかりだった私でしたが、確実な知識をつける期間を作りたいと思い、大学院に入学し、分子標的治療に関するトランスレーショナルリサーチを実践すべく、がんプロの同コースを選択いたしました。

 

EGFR遺伝子変異陽性肺がんの腫瘍内不均一性に関する研究を行いましたが、研究で得られた、腫瘍内不均一性の知識はもちろんのこと、その周辺のがん遺伝子の知識や研究の組み立て方などは今後の臨床生活にも活かせる貴重な財産です。

 

研究期間中には世界肺がん学会(WCLC)、米国癌学会(AACR)といった国際学会にも参加して、研究内容を発表し、また、世界的に有名な研究者のご講演を拝聴することで新たな刺激も受けました。

 

がんプロコースの講義の一つで、2018年1月31日に大分大学で行われた、近畿大学ゲノム生物学教室の坂井和子先生の「次世代シーケンサーによる遺伝子解析」のご講演は、私の研究のヒントとなる内容がたくさん含まれており、2019年から保険適応となるクリニカルシーケンスの理解の手助けとなる貴重なご講演でした。

 

今後は、呼吸器外科医として肺がんに携わっていきますが、このコースを通じて学んだことを生かして、大学院修了後もリサーチマインドをもった臨床医として肺がん治療を実践したいと思います。


(2019(令和元)年8月掲載)